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「罰則付き受動喫煙防止条例の制定が確実な状況に」【都医・尾﨑会長】

No.4866 (2017年07月29日発行) P.13

登録日: 2017-07-24

最終更新日: 2017-07-27

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東京都医師会の尾﨑治夫会長は20日の定例会見で、例外なしの罰則付き受動喫煙防止条例の策定を小池百合子都知事に働き掛けていく意向を示した。

尾﨑氏は6月に都医会長に再選。2期目の重点医療政策として、地域医療構想区域にとらわれない医療提供体制の構築と各種事業の展開、東京オリンピック・パラリンピックに向けて求められる医療提供体制の確立などを掲げているが、中でも重視するのは受動喫煙対策だ。尾﨑氏は、先の東京都議会議員選挙で受動喫煙対策を公約に掲げた会派が多数の議席を占めた結果を踏まえ、「都独自の罰則付き受動喫煙防止条例の制定がほぼ確実となったのではないか。問題は飲食店の扱いになるが、例外を認めず原則禁煙にすべき」と強調。都医の方針として屋内の原則全面禁煙を小池都知事に働き掛ける考えを示した。

会見ではこのほか、日本医師会の横倉義武会長が来年3月に任期満了となることを踏まえ、次期会長選への出馬に関する質問が出た。これに対し尾﨑氏は、「次を目指すことは今のところ考えていない。東京オリンピックや2025年に向けた医療提供体制の構築など、東京都にはたくさんの困難な課題が待ち構えている。少なくとも今後2年間は、東京の医療をしっかり守ることに集中したい」との考えを示した。


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