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特集:安全に使いこなすSGLT2阻害薬

No.4754 (2015年06月06日発行) P.19

稲垣暢也 (京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-17

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監修:稲垣暢也(京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学教授)

わが国にSGLT2阻害薬が登場して1年以上になる。SGLT2阻害薬は腎臓からの尿糖排泄を促進することにより,インスリンに依存せずに血糖値を下げる。その結果,糖毒性が軽減され,インスリン抵抗性やインスリン分泌能が改善するだけではなく,体重減少,内臓脂肪減少,血圧低下,血中の中性脂肪低下などの効果が期待されている。
一方で,市販後に当初から想定された様々な副作用が報告されている。つまり,SGLT2阻害薬は安易に用いるべき薬剤ではなく,投与によって体にどのような代謝変化が起こりうるかということをよく理解した上で,慎重に用いることが肝要である。本特集では,この分野の専門の先生方に,SGLT2阻害薬の処方にあたっての注意点や,どのような患者に適しているかについてご執筆頂いた。長期処方が可能になっても,この薬剤を慎重に,そして上手に用いて頂けることを願う。

1 SGLT2阻害薬の副作用とその対策
東京大学大学院医学系研究科分子糖尿病科学講座特任教授 植木浩二郎

2 SGLT2阻害薬使用時に注意すべき併用薬
旭川医科大学内科学講座病態代謝内科学分野教授 羽田勝計

3 SGLT2阻害薬はどのような患者に適しているか
横浜市立大学内分泌・糖尿病内科学 吉田瑛子
横浜市立大学内分泌・糖尿病内科学教授 寺内康夫

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