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一過性の意識消失を主訴に受診した28歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(151)]

No.4858 (2017年06月03日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2017-06-01

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  • 12月某日,夫と炬燵でテレビを見ていたところ急に意識を失った。夫が安静臥位を確保しているうちに,5分ほどで意識は戻ったが,初めてのことだったので1時間後,夫とともに当科を受診した。意識消失する前に悪心があったという。受診時は無症状。既往歴,生活歴に特記事項なし。

    身体診察では体温36.2℃,血圧132/84mmHg,脈拍90回/分,SpO2 97%(room air)。その他,神経学的所見を含めて異常を認めない。

    一般血液・生化学検査も正常範囲。受診時の心電図所見を示す(図1)。


     研修医の診断:Adams-Stokes syndrome

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