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安倍首相「社会保障改革の手を決して緩めない」【第193回通常国会開会】

No.4840 (2017年01月28日発行) P.10

登録日: 2017-01-24

最終更新日: 2017-01-26

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第193回通常国会が20日に召集され、安倍晋三首相(写真)が施政方針演説を行った。安倍首相は就任後4年間、未来への成長に向け「『壁』への挑戦を続けてきた」ことで、名目GDPや雇用状況などが改善し、「確実に『経済の好循環』が生まれた」とこれまでの政策の成果を強調。今後も「チャレンジを阻むあらゆる壁を打ち破る」と述べ、さらなる規制改革に取り組む姿勢を示した。今国会の会期は6月18日までの150日間の予定。

社会保障分野を巡っては、持続可能性を高めるため「改革の手を決して緩めない」との決意を示した。その1例として薬価制度の抜本改革を挙げ、薬価改定を毎年実施することで、「国民負担の軽減と医療の質の向上の両立を図る」と改革の狙いを述べた。また、医療保険制度改革では高齢者負担の見直しについて「一定の所得がある(高齢者の)方については見直しを実施する」と言及。これらを含む「累次の改革」が実を結び、「かつて毎年1兆円ずつ増えていた社会保障費の伸びは、今年度予算に続き来年度予算においても5000億円以下に抑えることができた」と強調した。その上で、安倍首相は引き続き経済再生と財政再建、社会保障改革の3つを同時に実現していく姿勢を示した。

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