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経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)の現状と今後の展望  【低侵襲な治療法であるTAVIではSAVRと同等もしくは良好な生存率を達成】

No.4800 (2016年04月23日発行) P.48

林田健太郎 (慶應義塾大学循環器内科専任講師)

福田恵一 (慶應義塾大学循環器内科教授)

登録日: 2016-04-23

最終更新日: 2016-10-26

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経カテーテル的大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)は,周術期リスクが高く外科的大動脈弁置換術(surgical aortic valve replacement:SAVR)の適応とならない高リスクな患者群に対して,開胸や人工心肺を必要としない,より低侵襲な治療法として開発されてきた。2002年にフランスのRouen大学循環器内科のCribier教授によって第1例が施行されて以来,07年には欧州でCEマーク取得,11年には米国でFDA承認を受け,現在までに欧米を中心として世界中で20万例以上が治療されている。
わが国においても,13年10月からEdwards社のSAPIEN XTRが,15年1月からMedtronic社のCoreValveRが保険償還を受けており,現在全国で87施設がTAVI実施施設として認可されている(15年12月末日現在)。わが国での初期成績における30日死亡率は2%以下であり,世界のどのregistryにも比肩しうる成績を達成している。
米国を中心としたSAPIENを使用したPARTNER trialでは,既に5年の長期成績でTAVIとSAVRが同等の生存率を達成している。また,US CoreValve pivotal trialでは,2年の成績でTAVIがSAVRより良好な生存率を達成している。今後,耐久性データの確立や弁周囲逆流の低減,低プロファイル化が第2世代デバイスの登場により達成されていくと,この治療の適応が急速に拡大していく可能性がある。

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