『成人肺炎診療ガイドライン2007』では,誤嚥性肺炎に関しては,院内肺炎/医療・介護関連肺炎の章の中で限定的に記述されていたが,今回の『成人肺炎診療ガイドライン2024』では,新しく1つの章として追加された。誤嚥性肺炎を「誤嚥のリスクがある宿主に生じる肺炎」と定義されることになり1),誤嚥のリスクが端的に示された。さらに,類似する疾患概念として,医療・ケア関連肺炎,老衰との関連性が図示されている。誤嚥性肺炎に限定した検出微生物の特徴として,口腔内レンサ球菌が最も多い(約30%)ことが記載された。
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