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間質性肺炎の画像と聴診は合致する?[聴いて覚える肺聴診ギャラリー(22)]

No.5233 (2024年08月10日発行) P.10

長坂行雄 (洛和会音羽病院/洛和会京都呼吸器センター参与)

登録日: 2024-08-09

最終更新日: 2024-08-07

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症例 間質性肺炎の再増悪後の70歳代男性

抗ARS抗体症候群に伴う間質性肺炎〔抗Jo-1抗体:高値,肺病変先行型多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)〕で,ステロイドパルス療法3回,エンドキサンパルス療法1回の後,退院しました。ネオーラル50mg/日はそのまま継続し,プレドニン30mg/日を1年かけて7mg/日まで減量しましたが,在宅リハビリにおいて,SpO2が89~93%に低下しました。その後,プレドニン15mg/日まで増量しましたが,呼吸困難が悪化し,再び入院することになりました。

入院時,画像所見(図1)の悪化,LDH増多,呼吸困難と酸素化の悪化を認めました。ステロイドパルス療法2回,エンドキサンパルス療法2回行い,小康状態となり,ネオーラル50mg/日と,プレドニン30mg/日でコントロールしています。

【生活歴】
喫煙:20~40歳まで20本/日。職業:建築関係の金属加工でダクトなどを製作。少しだけ石綿も使用していました。

【検査所見】
SpO2 94%(オキシマイザー3L/分),血圧126/92mmHg,呼吸数20回/分,心拍数75回/分,体温36.4℃。聴診:前胸部,背部ともに,両側下肺野にクラックルを聴取しました(図2)。

→図2の肺音はこちらから聴くことができます 

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