喘息患者が強制呼出をすると,急激な呼気フローの低下とともにウィーズが発生します1)。コントロールの悪い喘息患者ほど,簡単にウィーズを誘発できます。
ただし,全力で5秒以上も強制呼出をさせると正常人でもウィーズが発生することもあり,喘息患者では症状を悪化させることもあります。
無理をさせず,「ちょっと大きく息を吸って,そこから思い切り強く息を吐いて下さい。はい,もう少し頑張って~」くらいで,長くても5秒以内でウィーズが少しでも出たらやめます(図1)。喘息のルーチンの診察手技ではありませんが,本当に喘息が悪いのかな?という場合には,試みてもよいと思います。