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ニューモシスチス肺炎(PCP)を疑う状況,治療,予防について

No.5196 (2023年11月25日発行) P.54

森本耕三 (結核予防会複十字病院呼吸器センター医長/長崎大学大学院臨床抗酸菌症学分野教授)

中島 啓 (亀田総合病院呼吸器内科部長/大阪公立大学大学院医学研究科公衆衛生学)

登録日: 2023-11-28

最終更新日: 2023-11-24

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  • ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis pneumonia:PCP)を疑う状況,治療,予防について最新の情報をご教示下さい。近年問題となるnon-HIV PCPに絞ってご回答下さい。
    亀田総合病院・中島 啓先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    森本耕三 結核予防会複十字病院呼吸器センター医長/長崎大学大学院臨床抗酸菌症学分野教授


    【回答】

    【ST合剤が治療の第一選択である。近年,ST合剤低用量治療が世界的に注目されている】

    Non-HIV PCPの発症は細胞性免疫の低下が主要な原因と考えられています1)。代表的なリスクファクターとして,ステロイド投与,免疫抑制剤投与,生物学的製剤使用,抗癌剤投与,血液悪性腫瘍患者,造血幹細胞移植などがあります2)。リスクファクターのある患者に呼吸器症状を認め,胸部CTで両側びまん性すりガラス影を認めた場合にPCPを疑います。実臨床においてPCPを疑ったら,呼吸器検体で顕微鏡検査あるいは核酸検出検査を行ってニューモシスチス陽性となった場合,あるいはβ-D-glucanが上昇し,PCP治療により改善すればPCPと診断します。

    PCP治療の第一選択はST合剤です。国際ガイドラインでは,ST合剤の標準量は,trimethoprim(TMP)15~20mg/kg/日となっています3)。しかし,ST合剤は副作用が多いこと,標準量のエビデンスが不十分であることから,近年はST合剤低用量治療が注目されています4)

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