喫煙歴は25~65歳,50本/日。2年前から慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)と喘息を発症し,吸入ステロイド(ICS)+長時間作用性β2刺激薬(LABA)でコントロールされていた。数日前より咳嗽と微熱,喉の痛みがあり近医で加療されたが,喘鳴,息切れも加わって受診した。
この症例の安定期の肺機能は,肺活量(VC)3.04(予測値の96%),努力性肺活量(FVC)2.90(予測値の99%),1秒量(FEV1)2.16(予測値の94%),1秒率(FEV1/FVC)74%,拡散能:予測値の110%,フローボリューム曲線は下に凸,胸部X線には異常なし。