株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

労作時の呼吸困難感を自覚していた50代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(12)]

No.5173 (2023年06月17日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院 高度救命救急センター長)

執筆: 妹尾聡美 (済生会横浜市東部病院救急科医長)

登録日: 2023-06-15

最終更新日: 2023-06-14

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【50代 男性】
主訴
呼吸困難
現病歴
2日前から労作時の呼吸困難感を自覚。搬送当日,朝から呼吸困難感の増悪を認めたため救急要請
既往歴
高血圧,喘息,1型糖尿病
常用薬
テルミサルタン80mg錠1回1錠1日1回,アロプロノール100mg錠1回1錠1日1回,フェノフィブラート80mg錠1回2錠1日2回,チぺピジンヒベンズ酸塩20mg錠1回3錠1日3回,インスリンアスパルト:12-12-18-0,インスリンデグルデク:0-0-0-20
嗜好歴
飲酒ウィスキー200mL/日,喫煙なし
現症
意識JCSⅠ-1,呼吸数23回/分,脈拍数106回/分,血圧148/105mmHg,体温36.0℃,酸素飽和度94%(室内気)→100%(酸素2L 鼻カニュラ)
身体所見
呼吸音両側清,心音明らかな心雑音なし,右下腿の軽度腫脹を認める。頻呼吸ではあるが努力様呼吸なし
血液検査
WBC 7.68×104/μL,Hb 15.1g/dL,PLT 20.7×104/μL,CK 135U/L,CK-MB 5U/L,D-ダイマー 8.2μg/mL,NT-proBNP 525pg/mL
検査所見
精査のために胸部単純CT(図1)が撮影された

 

注目すべき所見,追加検査は?

プレミアム会員向けコンテンツです(最新の記事のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top