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頭痛と両眼視力低下をきたした免疫能低下状態の71歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(284)]

No.5152 (2023年01月21日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

田村弘樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

李 宇 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

山崎一樹 (千葉大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科)

堀越琢郎 (千葉大学医学部附属病院放射線科)

登録日: 2023-01-19

最終更新日: 2023-01-18

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8週前から頭痛と徐々に悪化する右眼の視力低下を自覚し,7週前には光覚弁となったが,眼底に単純網膜症以外の所見はみられなかった。一方,頭部CT(図1)にて副鼻腔炎(後篩骨洞炎)が認められたために抗菌薬内服が開始された。


4日前から新たに左眼の視力が低下し,3日前から徐々に傾眠傾向となったため当科対診となった。

既往は2型糖尿病と皮膚筋炎(半年前)。

内服薬はプレドニゾロン15mg/日,タクロリムス1.5mg/日のほかにグリメピリド等の複数の経口血糖降下薬。

身体所見では,JCSⅠ-1,両眼光覚弁以外に特記事項なし。

血液検査の異常値はCRP 0.26mg/dL,血糖438mg/dL,HbA1c 11.2%。

 研修医の診断:視神経脊髄炎

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