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【人】市原淳弘 さん「 あらゆる角度から高血圧の治療と予防を目指す 」

No.4824 (2016年10月08日発行) P.16

市原淳弘 (東京女子医大高血圧・内分泌内科主任教授)

登録日: 2016-10-07

最終更新日: 2016-10-20

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  • 市原淳弘 さん(Ichihara Atsuhiro)

    東京女子医大高血圧・内分泌内科主任教授

    1961年愛知県生まれ。86年慶大卒、同大内科入局。米Tulane大生理学教室リサーチフェロー、同大講師などを経て、2007年慶大抗加齢内分泌学講師。09年同准教授。11年より現職。2006年、国際高血圧学会Renin Academy Award受賞

    「 あらゆる角度から高血圧の治療と予防を目指す 」

    高血圧を腎不全や脳卒中のリスク要因として管理するのではなく、ホルモン異常が集積した1つの疾患と捉えて治療することをモットーに掲げる。

    外来では、血圧値ではなく、患者の全身の動脈硬化リスクを評価した「通知表」を基に“治せる”高血圧か否かを判定。患者に現在の立ち位置を知らせ、納得のいく治療方針を提案している。

    大学卒業後、高血圧の大家である猿田享男氏の下で、診療の基本を学んだ。有用な治療薬が登場する一方で、受診を中断する患者が少なくなく、患者と触れ合う中で市原さんは「薬を飲んでも高血圧は一生治らない」という諦めの気持ちが治療の中断につながっていると知った。「高血圧の約1割は二次性高血圧ですが、その中には原発性アルドステロン症のように“治せる”高血圧がある。きちんと原因を調べれば、“治せる”高血圧を治すことができます。“原因不明”の本態性高血圧を少しでも減らそうという思いで診療に臨んでいます」

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