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多職種連携の必須知識!〈医療ソーシャルワーカー〉─当事者の主体性を重視するソーシャルワーク実践者[プライマリ・ケアの理論と実践(116)]

No.5082 (2021年09月18日発行) P.12

坪田まほ (日本医療ソーシャルワーカー協会事務局長)

登録日: 2021-09-16

最終更新日: 2021-09-15

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SUMMARY
医療ソーシャルワーカー(MSW)は,患者が疾患によって損なわれた生活の再建を行う際に本人の不安,家族関係,具体的な生活構成要素(仕事,住まい,生活費等)との関係に介入し,本人の自己決定を支援する。

KEYWORD
患者ニーズへの共感
患者は患者であると同時に世帯の生計の中心者等である。時には医療者からの提案への同意がすぐにはできない場合もある。同じ生活者としての共感が患者-医師関係を深める。

坪田まほ(日本医療ソーシャルワーカー協会事務局長)

PROFILE
患者家族の経験をきっかけに医療ソーシャルワーカーを志し,県立のリハビリテーション病院,個人地域病院,企業立地域病院,介護老人保健施設に勤務。企業立地域病院では在宅医療・訪問看護ステーションの立ち上げに関わった。2015年より現職。

POLICY・座右の銘
実るほど首を垂れる稲穂かな

1 医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務

医療ソーシャルワーカー(medical social worker:MSW)は保健医療分野で働いている,社会福祉専門教育を受け社会福祉士の資格を取得しているものである。MSWの業務の詳細は,平成14年11月29日に厚生労働省健康局通知として出された「医療ソーシャルワーカー業務指針」(http://www.nagasaki-msw.jp/whatmsw/msw_gyoumusisin2002.pdf)にその範囲が規定されている(「退院支援」業務は総合的自己決定支援のプロセスと考えられる)。筆者がMSWの業務を説明する際に用いているイメージを図1に示す。

MSWは人の「well-being」の状態に投じられた「疾患」という事態によって生じた,本人の不安と家族関係,影響の出ている「well-being」の構成要素に社会福祉援助技術であるソーシャルワーク,すなわち「人と環境の調整」技術によって,本人が解決を自己決定できるように介入する。

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