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体表の悪性黒色腫に対する連続切除(郭清術)の適応・コツは?

No.5080 (2021年09月04日発行) P.46

野村 正 (神戸大学大学院医学研究科形成外科学准教授)

林 利彦 (旭川医科大学病院形成外科主任教授)

登録日: 2021-09-04

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  • 体表の悪性黒色腫に対する原発巣からリンパ節の連続切除(郭清術)について,適応やコツを教えて下さい。
    旭川医科大学・林 利彦先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    野村 正 神戸大学大学院医学研究科形成外科学准教授


    【回答】

     【蛍光イメージングで術中に同定されたリンパ管のみを連続的に切除する】

    メラノーマを治療する場合,intransit metastasisを伴う症例や臨床的に所属リンパ節転移を認める症例では,原発巣から所属リンパ節までの連続的な皮膚および皮下組織の切除を行うことは,腫瘍制御の立場では理想的であると考えます。原発巣から所属リンパ節までの中間組織のリンパ管内などに顕微鏡的レベルで腫瘍細胞が存在する可能性があるためです。特に原発巣周囲において腫瘍細胞の脈管浸潤を認める症例では,中間組織のリンパ管に顕微鏡的レベルで腫瘍細胞が存在する可能性が高いと考えられるため連続的切除は有効と考えます。しかし皮膚悪性腫瘍では,発症部位が体表全面にわたっており,そのため原発巣と所属リンパ節までの距離が,原発巣の部位によって様々です。また連続的切除は,患者に機能面や整容面でも大きな問題を残すことがあります。

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