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Q6 私(家族)はワクチンを接種したほうがよいですか?[特集:新型コロナワクチンQ&A─患者さんにはこう説明する]

No.5065 (2021年05月22日発行) P.36

中野貴司 (川崎医科大学小児科教授)

登録日: 2021-05-20

最終更新日: 2021-05-19

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Q6 私(家族)はワクチンを接種したほうがよいですか?

(1)予防接種法に基づく臨時接種

新型コロナワクチンは予防接種法に基づく「臨時接種」として実施される。各個人の重症化を防ぐことはもちろんであるが,社会における緊急のまん延予防が目的に掲げられており,接種対象者には公的な「接種勧奨」の規定が適用される。個人の接種に関する「努力義務」については,妊婦を除外して適用される。妊婦に努力義務を課さない理由は,開発間もないワクチンであり,妊婦や胎児に対する安全性や有効性のデータが限られており,個々に慎重な判断ができるようにするためである。また,2021年4月末時点で薬事承認されているのはファイザー製ワクチンのみであり,「16歳以上」が接種対象である(表1)。

実施にあたっては,ワクチンに関する説明を受けた上で,各個人の同意に基づいて接種が行われる。接種対象者それぞれで,体質や基礎疾患,考え方などは異なるが,接種前の予診により接種の可否を決定する。厚生労働省から「予診票の確認のポイント」6-1)が発行されている。

 

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