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コロナ禍における精神障害リハビリテーションの工夫は?

No.5044 (2020年12月26日発行) P.55

内野俊郎  (久留米大学医学部神経精神医学講座准教授)

肥田裕久  (ひだクリニック院長)

登録日: 2020-12-28

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  • コロナ禍における精神障害リハビリテーションの工夫について,ひだクリニック・肥田裕久先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    内野俊郎 久留米大学医学部神経精神医学講座准教授


    【回答】

     【孤独感や孤立感を感じないように配慮し,コロナ禍終息後をイメージしながら実施すること】

    昨年の今頃は,コロナ禍を考えることもなく精神障害リハビリテーションが実践されていました。

    精神科リハビリテーションの主たる治療環境は精神科デイケアなどの集団で行われることが多く,感染リスクを考慮すると集団での治療構造そのものを考え直さないとなりません。多くのメンバーが集うことを前提にしている治療構造では,“三密”になりやすい環境が図らずも整っているわけです。

    そうは言っても,精神障害リハビリテーションが対人関係スキル,社会性の涵養を目的とする以上,他者と接しないわけにはいきません。精神科デイケアは看護師,作業療法士,精神保健福祉士等のコメディカルスタッフのいる多職種チームです。そこで医療機関から訪問に出向くことも有効な手段ではないでしょうか。精神科デイケア(Day care)の「D」をDelivery careの「D」と読み替えることも可能です。感染対策を講じた上で,このように「待つ姿勢から出向く姿勢へのポジション変化」に柔軟に対応することもコロナ禍では必要だと思われます。

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