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【識者の眼】「手術診療報酬Kコードと外保連STEM7コード」岩中 督

No.5023 (2020年08月01日発行) P.64

岩中 督 (外科系学会社会保険委員会連合会長、埼玉県病院事業管理者)

登録日: 2020-07-21

最終更新日: 2020-07-21

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2018年度診療報酬改定で、情報利活用の推進から「データ提出加算」届出の際に提出を求めるデータとして、Kコードに加え外保連STEM7を併記することが定められ、厚生労働省ホームページや青本に「KコードSTEM7対応表」が掲載された。

改定毎の術式の追加と削除などで整理が追い付かないKコードは、手術を開発した人名が含まれた術式や〇〇根治術など、その術式名からは実際の手術内容が推測できない手術名が多々含まれていたこと、実際のKコードは、枝番号がハイフンでつなげられているもの、スペースでつながっているもの、その順序が逆なものなど一定しておらず、さらにハイフンとスペースの意味づけもあいまいなものが多く、きちんと体系化されていないという欠点を有していた。Kコードは、医事業務を日常行っている診療情報管理士の方々にとってはなじみが深いものの、診療現場では大変使いづらいコードである。すべての術式を科学的根拠のもとに整理しなおし、「保健・医療関連行為に関する国際分類 International Classification of Health Interventions(ICHI)」と協働できる術式コードを策定する目的で、外保連手術委員会内の作業部会でコーディングを行ったものが、外保連STEM7である。STEM7は、操作対象部位3桁、基本操作2桁、手術部位への到達法(アプローチ法)1桁、アプローチ補助器械1桁の計7桁を連結して基幹コードを策定したことからSTEM7と命名した。

実際のKコード術式は、枝番号も含めると約2000の術式が収載されているが、外保連手術試案は術式が非常に精緻化されているため約3800術式に分類されている。それ故、1つのKコードに複数のSTEM7が対応していたりするため、前回改定直後は診療情報管理士の方々から非常に多くの質問や疑義が発せられた。これらに一つずつ対応し、2020年度改定では両者の対応表もかなり明瞭になったと考えているが、将来的にSTEM7をしっかり育てていただくことで、科学的かつ透明性の高い手術診療報酬表が完成すると考えている。関係各位におかれては、引き続きのご指導・ご支援をいただきたい。次稿では、実際の診療報酬点数と外保連試案との乖離の状況について述べる。

岩中 督(外科系学会社会保険委員会連合会長、埼玉県病院事業管理者)[外保連]

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