株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

妊婦梅毒の治療について

No.5019 (2020年07月04日発行) P.54

橋本武博  (大分大学医学部呼吸器・感染症内科学講座)

片浪雄一  (メイプルクリニック)

登録日: 2020-07-02

最終更新日: 2020-06-30

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 妊婦梅毒の治療についてご教示下さい。メイプルクリニック・片浪雄一先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    橋本武博 大分大学医学部呼吸器・感染症内科学講座


    【回答】

     【ペニシリンを中心とした抗菌薬投与が必要。出生児の評価も行う】

    梅毒の血清学的検査の結果が陽性である妊婦は,「適切な治療歴が医療記録として残っており,その後の抗体価が適切に低下してきている状況」でない限りは,梅毒に感染している可能性を考える必要があります。胎内感染や先天梅毒のリスクは,妊娠中の梅毒のステージと関連します。第1期梅毒や第2期梅毒が最もリスクが高いとされていますが,後期潜伏梅毒やカルジオリピンを抗原とする抗体検査の結果が低値であるケースでも,胎児への感染リスクはあると言われています。

    適切な治療歴が残っているにもかかわらず,カルジオリピンを抗原とする抗体検査の抗体価が陰性にならず低レベルで安定した陽性の状態が持続している状態の妊婦の場合,再治療の必要はないかもしれません。しかし,抗体価が上昇している場合や高値で持続している場合は,再感染や治療失敗の可能性もあるため,治療を考慮する必要があります。

    残り645文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top