お知らせ
データヘルス時代の医療─効果的・効率的な予防戦略 ［プラタナス］
国民の健康意識の向上と国民皆保険制度が健康長寿国日本を築き上げた。しかし、高齢者人口の増加と医療要求水準の高度化に伴い、予想通り、医療費など社会保障費の増加、健康保険財政の悪化が社会問題化している。健康保険料の引き上げや診療報酬の見直しなどの対策が行われているが、このままではまずい、と誰もが思っている。もっと本質的で効果的な方法はないのか、と。
予防可能な病気にうまく対処できずに、後で負担が増大している現実。医療が必要であっても、窓口で支払う数千円の自己負担金や診療に要する時間と治療による利益の天秤がイメージできず、中断してしまう患者。一方、効果が期待できないのに漫然と治療が続けられていたり、不安のために必要以上に医療に依存するケースもある。小さなことの積み重ねかもしれないが、修正できる点があるのではないだろうか。
方向性を転換するためには、現実を直視し、戦略を立てることが必要である。糖尿病を改善するためには、治療目標を定め、血糖値をこまめに測定しつつ、状況に合わせた治療法を選択することが必要なように。現状を数値で捉え、改善できる点・変えられる点を洗い出し、1つ1つ実行していく。そして、その結果を評価し、方針を修正する。PDCAサイクルの励行である。
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