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特集:POCUSのはじめ方─診療所での消化管エコー活用術

No.5009 (2020年04月25日発行) P.18

豊田英樹 (ハッピー胃腸クリニック院長)

登録日: 2020-04-24

最終更新日: 2020-04-22

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1988年順天堂大学医学部卒業。1994年三重大学大学院医学研究科博士課程内科系修了。三重大学医学部附属病院光学医療診療部を経て,2008年より現職および三重大学医学部臨床教授

1 診療所の差別化戦略としての腹部POCUSと消化管エコー
・ 消化管エコーを始めたのは 
・ 臨床医がベッドサイドで診療の一環として行う超音波検査をpoint-of-care ultrasound(POCUS)と呼ぶ
・ 目標とする腹部POCUSのレベルは?他院の腹部単純CTの診断レベル以上を目標にする
・ 診療所での腹部POCUSで最も重要なことは進行癌を見逃さないこと

2 腹腔内はすべてエコーで観察する
・ 解剖学はエコーを行う際の地図である
・ 肝臓・胆囊・胆管・膵・腎・脾・心・大血管・胸水の有無・膀胱・子宮・前立腺はルーチン化してさらっと見る
・ 腹部症状の大部分は消化管に起因している
・ 消化管エコーの走査法
・ 消化管壁の肥厚,消化管の拡張に注目する
・ 消化管周囲の脂肪組織にも着目する

3 様々な腹部症状に消化管エコーを活用する
(1)ディスペプシア(心窩部痛・心窩部不快感など)
 ①胃潰瘍
 ②急性胃粘膜病変(AGML)と胃アニサキス症の鑑別
 ③進行胃癌
 ④十二指腸潰瘍
 ⑤機能性ディスペプシア
(2)便秘
 ①便秘をエコーで確認する
 ②大腸癌による狭窄を探し出す
 ③腸閉塞を否定する
 ④エコーによる必要な下剤の推測
 ⑤直腸に注目する
(3)下痢
 ①下痢をエコーで確認する
 ②小腸をみる
 ③細菌性腸炎を診断する
 ④一過性型虚血性大腸炎
 ⑤直腸から連続性に口側に広がる大腸炎
 ⑥専門病院に紹介するべき腸炎とは
 ⑦下痢でも大腸癌に注意!
(4)腹痛
 ①急性虫垂炎
 ②大腸憩室炎
 ③小腸アニサキス症
 ④移動性盲腸
 ⑤便・ガス貯留による腹痛(大腸癌も含む)
 ⑥血管性の病変

4 腹部エコー上達のコツ
①自分の診療に直結する領域のエコーから始める
②徐々に領域を広げ,sonographic generalistを目標とする
③解剖学アトラスを手元におき参照する
④身近なメンターを見つけ判断に迷った症例について教えを仰ぐ
⑤「消化管エコーセミナー」に毎年参加する
⑥畠二郎先生の連載「エコーは推理だ! 読影のポイントと描出のコツ」(メディカル朝日:2020年4月現在休刊)のバックナンバーを読む

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