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青あざ(太田母斑)[私の治療]

No.5009 (2020年04月25日発行) P.49

大内健嗣 (慶應義塾大学医学部皮膚科学教室)

登録日: 2020-04-25

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  • 皮膚は体表から角層,表皮,真皮,脂肪組織の四層構造から構成されている。通常,メラニン色素を産生するメラノサイトは表皮内に存在するが,真皮内にメラノサイトが増殖する,いわゆる「青あざ」として太田母斑,後天性真皮メラノサイトーシス,蒙古斑が知られている。
    ここでは代表的な太田母斑の治療について説明する。

    ▶診断のポイント

    原因は不明である。女子に多く,何らかの内分泌が関与していると考えられる。1歳までと思春期頃の発症が多い。顔面の片側性,三叉神経第1~2枝領域に全体的に淡青色を呈し,淡青色から淡褐色の小点が播種性に散在する。眼球,口腔粘膜メラノーシスが合併することもある。皮膚生検で真皮メラノサイトの増加に加えて,基底層でメラニン色素増加が認められる。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    Qスイッチ付きルビーレーザーまたはアレキサンドライトレーザーはメラニン色素の吸収率に優れており,黒色,青色の色素性病変の治療に優れた効果を持つレーザーである。治療したいあざにレーザーを照射すると,その光エネルギーは熱エネルギーに変換され,ターゲットとなるメラニン色素を熱で破壊し,除去する。Qスイッチとは,瞬間的に強いパワーのレーザー光を発する装置を指す。レーザー光の照射時間が非常に短いため,あざ周囲の正常な皮膚に対するダメージを最小限に抑えることができる。

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