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腫瘍摘出後にCK上昇と顔面腫脹を呈した42歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(215)]

No.4999 (2020年02月15日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

内田 瞬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2020-02-13

最終更新日: 2020-02-12

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4カ月前に精巣腫瘍の摘出および化学療法を受け,2週間前に追加された後腹膜リンパ節郭清術の翌日の検査でCK高値を指摘された。さらに1週間前から顔面の腫脹が出現し,CKも上昇し続けたため当科を紹介受診。筋痛はなく両肩と臀部に重怠さを自覚している。

2週間前にすべての薬剤を中止。喫煙20本/日×22年間。機会飲酒のみ。

身体診察ではバイタルサインに異常を認めず,両眼瞼周囲は著明に腫脹し(図1),両肩,前胸部および手指に紅斑がみられた(図2)。筋の圧痛なし。徒手筋力テストは両三角筋4/5。

血液生化学検査の異常値は,AST 265U/L, ALT 99U/L,LDH 562U/L,CK 8082U/L,CRP 0.16mg/dL。



 

研修医の診断:術後横紋筋融解症+薬疹

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