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プライマリ・ケア医のための肺エコー〈肺炎〉─肺炎の検出力向上と輸液量の決定のために[プライマリ・ケアの理論と実践(42)]

No.4989 (2019年12月07日発行) P.10

遠藤健史 (雲南市立病院内科)

登録日: 2019-12-06

最終更新日: 2019-12-04

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SUMMARY
肺超音波検査は呼吸不全を起こす肺炎・心不全・気胸などの診断に有用である。この検査を既存の診療体系に加えることで肺炎の見逃しを防ぎ,水分含有量を評価して輸液量の調整を行うといった活用が進んでいる。

KEYWORD
肺エコー
主にベッドサイドで行われる,肺の病的所見の評価,および胸水の有無の評価を行う超音波検査のことを示す。

遠藤健史(雲南市立病院内科)

PROFILE
2009年自治医科大学卒業。隠岐広域連合立隠岐島前病院等を経て現職。内科診療に加え,認知症対策や疼痛緩和対策を行い,苦痛を持つ方に寄り添える人になることをめざしている。

POLICY・座右の銘
人は行わないが,自分にはできて,社会的に意味あることに貢献する

1 背景

肺は空気を含むため,超音波検査(以下,エコー)に適さないとされてきた。しかし肺実質の浮腫で発生するエコーのアーチファクト研究が進み,dryな肺にできるA-line(プローベと平行な多重反射像),水分含有量増加や炎症を伴う肺に認めるB-line(プローベに垂直方向に伸びる複数の高エコー像),肺炎や無気肺で認めるconsolidation(実質臓器様のモザイクエコー所見)の有無といった項目で容易に評価できるようになった1)。また肺エコーは胸水の検出にも優れ,少量の胸水の場合chest X-ray photography(以下,CX-p)よりも感度が高い2)。肺エコーで「正確に診断できるのか」という問いに対し,肺炎・うっ血性心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息・肺塞栓・気胸の正診率は90%以上だったという報告がある2)

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