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超音波診断装置における微小血流表示機能(SMI)について─産科領域への応用

No.4986 (2019年11月16日発行) P.61

野見山 亮 (国立病院機構佐賀病院産婦人科第三診療部長)

吉里俊幸 (久留米大学医学部産婦人科学講座教授)

堀之内崇士 (久留米大学医学部産婦人科学講座)

登録日: 2019-11-14

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  • 最近開発されたドプラ技術のひとつである微小血流表示機能(superb micro-vascular imaging:SMI)について,その概要と産婦人科領域での有用性・可能性についてご教示下さい。いち早く臨床応用に取り組まれている久留米大学・吉里俊幸先生に解説をお願いします。

    【質問者】

    野見山 亮 国立病院機構佐賀病院産婦人科第三診療部長

    【妊娠子宮筋および胎盤血流,胎児臓器の血流評価に応用可能】

    生体中における実時間かつ無侵襲での血流評価には,超音波カラードプラ法が用いられています。超音波探触子から発振される超音波が赤血球をはじめとする血管内対象物から反射し,その周波数偏移から任意の部位における血流方向と速度成分を求め,二次元mappingすることによって,血流を表示させます。近年,微細で低流速の血流評価を可能にしたSMI法が開発されました。従来のカラードプラでは,組織そのものの動きなど低速の対象物の動きに伴う信号は,アーチファクト(モーションアーチファクト)として処理されていましたが,SMIでは,モーションアーチファクトの影響を低減し,微細な低速の血流描出能を高フレームレートで実現したことに特徴があります。

    現在この技術は肝臓,乳腺,甲状腺はもとより,皮膚直下の表在,軟部組織における微細な血流評価に使われており,特に皮膚科,整形外科領域での臨床応用が期待されています。産婦人科領域において,筆者らは妊娠子宮筋および胎盤血流,胎児臓器の血流評価に応用しています。

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