出荷が停止している抗菌薬「セファゾリンナトリウム注射用『日医工』」について製薬企業の日医工は、11月25日より段階的に供給を再開することを明らかにした。2020年1月からは通常出荷を予定しているという。同社が10月23日に発表した。
周術期管理などに用いられるセファゾリンを巡っては、海外原薬製造企業のトラブルで、汎用規格で国内シェアの6割を占める同社製品の供給が停止。需要が急騰した代替抗菌薬も連鎖的に出荷調整となる事態に陥っていた。
同社は再発防止策として、「安定供給体制の確立に向けて原薬の複数化、原材料である出発物質の複数化についても取り組んでいる」としている。また、製剤工程の国内での一貫生産体制を確立するために「(同社静岡工場に)追加の設備投資を行う予定」だという。