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【他科への手紙】呼吸器内科→呼吸器外科

No.4797 (2016年04月02日発行) P.49

滝瀬 淳 (前橋赤十字病院呼吸器内科部長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-26

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  • 私が医師になりたての時代に呼吸器内科はなく、全内科を診療分野としながら呼吸器の臨床経験を積みました。当然外科も胸部から乳腺・腹部までを一診療科として対応していた時代でした。近年は内科のサブスペシャリティー化が進み、比較的早くに臓器別専門医の選択の道が求められるようになったため、呼吸器内科を名指しした紹介が多くなりました。

    当院は群馬県という首都圏にあって、やや医師不足の地域であり、高度救急救命センターからがん診療・緩和医療まで展開するベッド数592床の総合病院ですが、呼吸器内科医も不足しているのが現状です。その中で、肺炎を中心とする感染症から肺癌の診断と治療、喘息やCOPD、そしていまだ標準治療の確立していない間質性肺炎など、多種多様な呼吸器疾患の紹介を受け、日夜多数の入院患者さんを前に奮闘しています。

    呼吸器疾患の診断と言えば胸部X線写真が基本ですが、その後の精査に大きく貢献しているのはCTスキャンです。近年の高性能ヘリカルCTは、その画像の質において胸部X線とは雲泥の差があるため、多くの病変において非常に微細な情報を短時間に提供してくれますが、予想に反し診断に悩む病変に遭遇することもあります。

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    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
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    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
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    当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
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