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(2)消化器症状と整腸剤[特集:整腸剤の使いわけ]

No.4953 (2019年03月30日発行) P.36

町田 修 (東京女子医科大学小児科)

千葉幸英 (東京女子医科大学小児科)

永田 智 (東京女子医科大学小児科主任教授)

登録日: 2019-04-01

最終更新日: 2019-03-27

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医薬品の整腸剤(すべてプロバイオティクス)における消化器症状に対する有用性に関しては,ウイルス性下痢症,過敏性腸症候群,潰瘍性大腸炎,慢性機能性便秘において効果が示されている

乳酸菌製剤はナチュラルキラー(NK)細胞,調節性T細胞を主体とする粘膜免疫の活性化,ビフィズス菌・クロストリジウム菌製剤は酢酸,酪酸などの短鎖脂肪酸産生による腸内環境,腸脳相関の是正にそれぞれ寄与し消化器症状を緩和させる

わが国で保険収載されている医薬品の整腸剤で海外並みの臨床試験のエビデンスを持つものはほとんど存在せず,明確な使いわけは行われていない

1. プロバイオティクスの概念

整腸剤はその名の通り,腸の働きを整える薬剤であるが,その中で中心的な役割を担っている製剤はプロバイオティクスである。プロバイオティクスという概念は,宿主にとって好ましい腸内環境を維持することに寄与している腸内細菌である,いわゆる“善玉菌”とされる菌を生体内へ取り込むというものであるが,その詳細な定義に関しては他稿に委ねる。プロバイオティクスとして扱われる菌種は多数あるが,それらの使いわけについての明確なガイドラインは現在のところはなく,各々の臨床経験や各施設の採用薬状況などに基づいて処方されることが多いのが現状と言えよう。

本稿ではこれまで行われてきた臨床研究結果をもとに,プロバイオティクスの消化器症状に対する使いわけの例を述べる。

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