東日本大震災による震災関連死は2018年9月30日時点で3701人に上る。
復興庁は震災関連死を「助かった、助けられた命」と位置づけ、死者数が多い市町村の1263人を対象に12年8月に原因を調査した。その結果、約3割が「避難所等における生活の肉体・精神的疲労」、約2割が「避難所等への移動中の肉体・精神的疲労」「病院の機能停止による初期治療の遅れ等」だった。
死者数が多い福島県については発災1年後に死亡した35人を13年3月に調査。自殺者1人のほかは、避難や避難生活による疲労、ストレス、運動不足、医療事情により徐々に衰弱した事例がほとんどで、平均避難回数は7回だった。