株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【人】小林弘幸さん「腸は内側と外側から鍛えることが重要です」

No.4793 (2016年03月05日発行) P.16

小林弘幸 (順天堂大学教授・東京都医師会理事)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-27

  • コーナー:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 小林弘幸 さん(Kobayashi Hiroyuki)

    順天堂大学教授・東京都医師会理事

    1960年埼玉県生まれ。87年順大卒。92年同大院医学研究科修了。ロンドン大付属英国王立小児病院外科などを経て、順大小児外科助教授、2006年11月同大病院管理学研究室・総合診療科研究室教授。11年より東京都医師会理事

    「腸は内側と外側から鍛えることが重要です」

    寿命や性格まで左右するとされる「腸内フローラ」が多くのメディアで脚光を浴びるなど、「腸内環境」への注目度がますます高まっている。小林さんは「腸内環境こそが健康を左右する」として、大学病院で初めて便秘外来を開設するなど、早くから腸内環境を整えることを重視した診療を行っている。

    「『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンの90%以上が腸管で作られています。便秘で腸内がダメージを受けると炎症を起こし、腸内細菌のバランスが崩れ、セロトニンの量が減ってしまいます」。セロトニンが不足するとやる気がなくなったり、精神的に不安定な状態に陥り悪化すると自立した生活ができなくなる可能性もある。また、糖尿病や高脂血症、特に認知症では「腸内環境を整えることで予後が大きく変わってくることが最近わかってきた」という。そこで小林さんの外来では「下剤からの脱皮」をテーマに腸を「内側と外側から鍛える」という視点から指導。「内側とは食事のことで、朝食を必ず摂る、乳酸菌など発酵食品、食物繊維を摂ることなどが必須です。外側とは運動的な刺激のことで、1日20~40分程度のウォーキングなどで腸の蠕動運動を強めることが重要です」

    残り400文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
    2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
    又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

    ●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top