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ガイドラインに基づくClostridioides(Clostridium)difficile感染症の診断法について

No.4947 (2019年02月16日発行) P.61

栁原克紀 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野(臨床検査医学)教授/長崎大学病院検査部教授)

國島広之 (聖マリアンナ医科大学感染症学講座教授)

登録日: 2019-02-15

最終更新日: 2019-02-12

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  • 偽膜性腸炎をきたすことで知られるClostridioides(Clostridium)difficile感染症は,診断が難しい疾患のひとつです。この度,日本感染症学会と日本化学療法学会から合同で,診療ガイドラインが発行されています。このガイドラインに基づく診断法についてご教示下さい。
    聖マリアンナ医科大学・國島広之先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    栁原克紀 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野(臨床検査医学)教授/長崎大学病院検査部教授


    【回答】

    【培養検査,GDH検査・トキシン検査による迅速診断キット,NAAT検査等がある】

    Clostridioides(Clostridium)difficile感染症(Clostridium difficile infection:CDI)は,国内外における医療関連感染として最も多くみられる嫌気性菌感染症です。2016年に,Clostridium difficileはClostridioides difficileに命名変更されています。医療関連感染症だけでなく,市中感染症としても多くみられ,患者の予後にも大きく関わるとともに,芽胞を形成するためアルコール耐性であり,院内伝播しうる感染症として重要です。

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