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呼吸困難 [Dr.徳田の診断推論講座(12)]

登録日: 2016.09.08 最終更新日: 2026.02.21

徳田安春 (地域医療機能推進機構[JCHO]本部顧問)

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今回は呼吸困難。呼吸循環系の重篤な疾患から,精神心理系のパニック障害などまで原因は様々である。また,「呼吸困難=低酸素」ではないので,パルスオキシメーターのSpO2 が正常だからといって,重篤な疾患が存在しないことにはならない。SpO2低下以外でも,呼吸仕事量の増加や,肺内受容体,肺血管受容体,組織受容体などの刺激で呼吸困難という自覚症状を感じる。SpO2のみですべての病態を除外するのは危険である。なお,「呼吸苦」は正式な医学用語ではなく,「呼吸困難」が正式な医学用語なので,ここでは「呼吸困難」とする。では,今回の症例をみてみよう。

呼吸困難の機序

呼吸困難は呼吸が不快だという自覚症状である。生理的,精神的,社会的,環境的などの多様な因子の相互作用に影響される総合的な感覚で,呼吸仕事量増大のような他覚的徴候とは区別する。呼吸困難の機序について表1に示す。


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