■3種類の5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤が潰瘍性大腸炎の治療に用いられている(表)。
■5-ASAをそのまま経口投与すると上部消化管で吸収され,病変部位である大腸に到達しにくい。この問題を解決するために3種類の治療薬にはそれぞれ製剤的な工夫がなされており,5-ASAは大腸に到達する。
■メサラジン(ペンタサ®)は徐放化されており,空腸から結腸にかけて5-ASAが放出される。
■メサラジン(アサコール®)は腸内液のpHが7以上になると溶解するように製剤化されており,回腸から結腸にかけて5-ASAが放出される。
■サラゾスルファピリジン(サラゾピリン®)は5-ASAとスルファピリジンが結合したプロドラッグであり,大腸の腸内細菌の働きによって結合が切れて5-ASAが放出される。
プレミアム会員向けコンテンツです(期間限定で無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む