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周期的な嘔吐を訴える28歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(184)]

No.4930 (2018年10月20日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

梶原秀喜 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

池上亜希子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2018-10-18

最終更新日: 2018-10-17

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7年前に激しい悪心・嘔吐が出現し,救急搬送されたが原因は特定されなかった。症状は3日で自然消失したが,それ以来3カ月に1回,1〜3日持続する悪心・嘔吐発作を繰り返すようになった。発作時に近医で施行したMRIでは異常を指摘されず(図1),制吐薬を処方されていたが無効であったため,当科外来を紹介受診した。発作中はほとんど摂食できないため一時的に体重が5kgほど低下するが,7年間の経過の中での体重減少はない。

発作を繰り返す中で,熱い湯船に浸かると症状が改善することに気がついたという。既往歴,生活歴に特記事項なし。

来院時は無症状であり,身体診察,一般血液・生化学検査で異常を認めない。




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