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【論点】健診における対象疾患を特定しない身体診察の是非

No.4917 (2018年07月21日発行) P.24

塩尻俊明 (総合病院国保旭中央病院総合診療内科部長/副院長)

登録日: 2018-07-19

最終更新日: 2018-07-18

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Bを選びます。健診における対象疾患を特定しない身体診察の有用性についてのエビデンスは少ないです。しかし「手」で患者を診察する身体診察は,患者─医師関係の信頼を築く上で不可欠です。エビデンスという客観的事実を医師自身も理解した上で,身体診察を含む健診の限界を患者にインフォームド・コンセントしつつ,健診という短い時間であったとしても,私は丁寧に「手」で診察していくことを推奨します。

1 背景

健診の最大の目的は,健診結果から生活習慣を改善し,病気を予防することである。しかし,健診における対象疾患を特定しない身体診察に有用性があるのかどうか,わが国のエビデンスは少ない状況にある。米国保健福祉省医療研究品質局による予防医学タスクフォース(U.S. Preventive Services Task Force:USPSTF)の“The Guide to Clinical Preven­tive Services”(http://www.ahrq.gov/clinic/poketgd.htm)では,一般人への疾患スクリーニングの有益性と有害性について,エビデンスをもとに検証している。表1に示すように5段階にわけて,身体診察についての推奨度の記載があるため,それをもとに健診における対象疾患を特定しない身体診察の是非について検討したい。

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