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IBD診療ケーススタディ 〈症例から学ぶ炎症性腸疾患の治療戦略〉

患者さんごとの治療戦略を考える実践的症例集

定価:6,270円
(本体5,700円+税)

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編集: 日比紀文(北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センター)
編集: 久松理一(慶應義塾大学医学部消化器内科)
編集: 松岡克善(慶應義塾大学医学部消化器内科)
判型: B5判
頁数: 272頁
装丁: カラー
発行日: 2013年10月02日
ISBN: 978-4-7849-4382-1
版数: 第1版
付録: -

€  潰瘍性大腸炎、クローン病、それぞれ20症例を提示。診療上の課題をどのように解決していくか、症例ごとの治療戦略を考えるケーススタディ。

  「考えられる治療戦略」と「実際に行った治療」に分けて記載し、その結果を「考察と検証」で振り返ります。

  どのタイミングで、どの治療を選択すべきか、エビデンスレベルはどうか、副作用の問題をどうするか等々、現場の医師の思考過程が分かる構成となっています。

診療科: 内科 消化器内科

目次

第1章 クローン病
(1)naïve CDの治療選択
解 説 naïve CDの治療選択
Case 01 ステロイドで治療したnaïve CD症例
Case 02 経腸栄養で治療したnaïve CD症例
Case 03 生物学的製剤単独で治療したnaïve CD症例
Case 04 Combination therapyで治療したnaïve CD症例

(2)生物学的製剤無効例への対処
Case 05 生物学的製剤一次無効の症例
Case 06 IFX二次無効に対してIFX増量で対応した症例
Case 07 IFX二次無効でADAへスイッチした症例
Case 08 IFX infusion reactionへの対応、前投薬の工夫例

(3)活動性CDに対する内視鏡および画像評価
Case 09 小腸鏡による観察が有用であった十二指腸狭窄合併・小腸型クローン病症例
Case 10 診断に難渋し、GMAの有効性をカプセル内視鏡で確認した高齢発症CD症例
Case 11 MR enterographyが有用であったクローン病症例
Case 12 CT enterographyが有用であったクローン病症例

(4)CD合併症に対する治療戦略
Case 13 膿瘍合併クローン病の症例
Case 14 狭窄に対して内視鏡的拡張術を行った症例
Case 15 狭窄に対して外科的治療を行った症例
Case 16 痔瘻を合併したクローン病症例
Case 17 確定診断まで5年を要したクローン病に合併した痔瘻癌の症例

(5)CD術後のマネージメント
Case 18 術後免疫調節薬で治療している症例
Case 19 術後に抗TNF-α抗体製剤を開始したクローン病症例



第2章 潰瘍性大腸炎
(1)5-ASA製剤の使い方
Case 01 5-ASA増量で治療した潰瘍性大腸炎の症例
Case 02 注腸を併用して経過良好のUC症例
Case 03 5-ASA製剤のアレルギーが疑われる症例

(2)外来中等症UCの治療
Case 04 経口PSLで治療した中等症UC症例
Case 05 白血球除去療法で加療したUC症例

(3)免疫調節薬の使い方
Case 06 6-MPの増量が奏効した潰瘍性大腸炎の症例

(4)重症UCの治療選択
解 説 重症UC治療の基本は、見極めを早く!
Case 07 ステロイド大量静注療法で加療したUC症例
Case 08 シクロスポリンで加療したUC症例
Case 09 タクロリムスで加療したUC症例
Case 10 インフリキシマブで治療したUC症例
Case 11 タクロリムスからインフリキシマブへswitchingし寛解導入、維持が可能であった症例
Case 12 重症UCに対し手術を選択した症例

(5) Cancer surveillance
Case 13 サーベイランスで発見された大腸癌症例
Case 14 Sporadicと判断し局所切除で治療した症例

(6)その他
Case 15 CMV感染を合併した潰瘍性大腸炎症例
Case 16 再燃寛解を繰り返す潰瘍性大腸炎術後回腸嚢炎の症例
Case 17 潰瘍性大腸炎に合併したステロイド抵抗性壊疽性膿皮症
Case 18 感染性腸炎と潰瘍性大腸炎との鑑別が問題となった症例
Case 19 妊娠合併潰瘍性大腸炎にインフリキシマブが奏効した症例
Case 20 クロストリジウム感染症を合併したIBD症例


第3章 IBD一般
生物学的製剤使用前のB型肝炎スクリーニング
生物学的製剤使用前の結核スクリーニング

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序文


炎症性腸疾患(IBD)と総称される潰瘍性大腸炎とクローン病は、入学・入社・結婚・妊娠など人生の大きなイベントを経験する若年層に好発し、QOLの低下が問題となっていました。しかし最近では、適切な治療により大部分の患者が通常の日常生活を送ることが可能となり、長期的なQOLも改善されてきています。

以前はIBDの診療は専門医に限られていましたが、今や特殊な内科的治療や手術が必要な状況下でのみ専門医への紹介や入院が行われるべきで、一般医によって診断・治療することが要求される時代になっています。消化管領域にたずさわる医師として、IBDに関する正しい知識を持ち、標準化した治療を知り、専門医への紹介のタイミングなどについて十分理解しておくことは必須の要件と言えましょう。

IBDに関しては多くの専門書が刊行されていますが、そこに書かれた原則やガイドラインに沿っても、大いに悩む症例も多いと思います。本書はこれらの悩みを解決すべく、症例をベースにして日常診療に即した実践的な内容としました。

すなわち、専門家の先生方に症例を提示していただき、その症例の診療上の課題を「Problem list」として挙げていただきました。そして、その課題に対して「考えられる治療戦略」と「実際に行った治療」に分けて記載し、最後に「結果の考察と検証」として症例を振り返って検討する形式をとっています。患者さんごとの治療戦略を考えていく際の医師の思考過程が分かるような構成になっており、臨床の現場でオーダーメイド治療を行う際の実践的な知識を提供できればと思います。

若い研修医や消化器系の臨床医を含むすべての方々にとって、本書が適切な診断と治療、さらには研究を進めていくための一助となることを期待しています。

€2013年9月  日比紀文

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