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胃炎をどうする?<第2版> ABC胃がんリスク層別化で、内視鏡で、X線で

定価:4,536円
(本体4,200円+税)

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編: 三木一正(認定NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構理事長)
判型: B5判
頁数: 280頁
装丁: カラー
発行日: 2017年10月31日
ISBN: 978-4-7849-4501-6
版数: 2
付録: -

好評を博した「胃炎をどうする?」の第2版!
胃がん対策の現状とこれからを知るためにかかせない1冊です!

「H.pylori感染の診断と治療のガイドライン」の2016年改訂に伴い、データを大幅アップデート!
カットオフ値は?検査キットは結局それぞれどうちがうの?そんな疑問にお答えします!

いまや全国282箇所の自治体が「胃がんリスク層別化検査」を採用しています(2017年9月現在)。また、世界的にも「胃がんリスク層別化検査」の胃がん死亡予防を検証する大規模な研究がWHOのもと施行されようとしています。
この流れからも、「胃がんリスク層別化検査」が、いま注目されているのは間違いありません。

診療科: 内科 消化器内科

目次

トピックス
胃がんリスク層別化検査新基準による運用の提案

1章胃がんリスク層別化検査
1 胃がんリスク層別化検査は何を反映しているか?
2 偽A群問題について─A群の中のHp感染群の問題
3 B群の細分類
4 D群とは何か?
5 Hp未感染胃がん
6 血清PG値を用いたHp感染胃炎の診断
7 Hp抗体検査キット徹底比較
8 胃がんリスク層別化検査のグレーゾーン

2章内視鏡・病理
1 胃炎の内視鏡診断
2 NBI拡大観察による胃炎診断
3 FICE・BLIによる胃炎診断
4 感染診断のための内視鏡生検法
5 Hp感染胃炎の病理組織診断
6 胃炎の京都分類
7 胃がんリスク層別化のための内視鏡所見─内視鏡胃がんリスク層別化分類の提案
8 経鼻内視鏡の検診における有用性

3章X線
1 X線検査による胃炎・Hp感染診断

4章Hp除菌と胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診
1 Hp除菌の胃がんリスク層別化検査への影響
2 Hp除菌による内視鏡像の変化
3 Hp除菌後のX線像の変化について
4 Hp除菌による胃がんリスク軽減効果と除菌後胃がん対策

5章胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診徹底比較
1 X線検診と胃がんリスク層別化検査+胃内視鏡検査のランダム化比較試験
2「胃炎の京都分類」と血清PG値との相関
3 胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診のメリット・デメリット比較
4 胃がんリスク層別化検査のデメリットと受診者説明,対応法
5 内視鏡検診のデメリット・偶発症の受診者説明と対応法
6 X線検診のデメリット・偶発症の受診者説明と対応法
7 胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診の疫学的有効性比較
8 胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診の経済性比較
9 胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診の実施状況比較
10 胃がんリスク層別化検査・内視鏡検診・X線検診を合理的に活かした胃がん検診

6章これからの胃がん対策(若年者への胃がん対策)
1 若年者の胃がん対策,具体的計画
2 若年者Hp感染胃炎の画像診断
3 Hp検査,胃がんリスク層別化検査による世代別胃がん対策
4 若年者の胃がん対策 疫学の立場から
5 若年者の胃がん対策 実施の注意点

7章症例集 胃がんリスク層別化検査と画像診断の乖離例
1 A群と診断された60歳代女性
2 A群と診断された68歳男性
3 A群と診断された65歳男性
4 A群(旧基準)と診断された60歳代男性
5 A群と診断された73歳女性
6 A群と診断された60歳代男性
7 問診が不十分でB群と診断された70歳代女性
8 D群と診断された50歳代女性
9 D群と診断された80歳代女性

コラム
目黒プロジェクト
血清PGと貧血
「LZテスト‘栄研’H.ピロリ抗体」を用いた胃がんリスク層別化検査
「LタイプワコーH.ピロリ抗体・J」を用いた胃がんリスク層別化検査
『H.ピロリ-ラテックス「生検」』を使った胃がんリスク層別化検査の可能性
内視鏡による胃がんリスク評価,私はこう考える
胃内視鏡検診実施のポイント1
胃内視鏡検診実施のポイント2

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序文

第2版序文

平成27年6月30日,日本ヘリコバクター学会から「血清ピロリ菌抗体検査結果判定に関する注意喚起」として,血清ピロリ菌抗体検査結果で,カット・オフ値未満(陰性)で低値ではない場合(Eプレート‘栄研’H.ピロリ抗体Ⅱでは3.0〜9.9U/mLの場合。他キットでは不明),現在や過去の感染例が相当数含まれるので,胃がんリスクがない(胃がんリスク評価の「A群」)と判定せず,必要に応じて他の検査(胃がんリスクを判定する場合は内視鏡検査など,現感染を判定する場合は尿素呼気試験など)を追加するように,という提言がなされました。A群のうちHp IgG抗体値が陰性高値(3.0〜9.9U/mL)にはピロリ菌既感染,現感染が含まれることは, 既に複数の報告においても指摘されていたため, 有志による「ABC分類運用ワーキンググループ」が1年間議論を重ね9施設,6,446例の検討から,Eプレート‘栄研’H.ピロリ抗体Ⅱを使用した場合の胃がんリスク層別化検査においては,従来の10U/mLから,キットの測定限界である3U/mLに引き下げる提案がなされ, 我々もこの基準を採用した運用法を推奨し,胃がん検診との混同を避けるため,ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン値検査の組み合わせで胃がんリスクを層別化して分類する検査を「胃がんリスク層別化検査」とし,これを正式名称として,これまで各施設で用いられていた用語を整理・統一することにいたしました〔従来の名称:ABC法,ABC分類,ABC(D)胃炎分類,ハイリスク分類,ハイリスク検査,リスク検査,リスク評価,健康度評価,Hp抗体・PG併用法,胃の健康度チェックなど多数〕。同様に,「胃がんリスク層別化検査」を用いた胃がん検診を「胃がんリスク層別化検診」とし,これを正式名称といたしました〔従来の名称:ABC検診,胃がんハイリスク検診,胃がんリスク検診,胃がんリスク(ABC)検診など多数〕。当分の間は従来の名称が使用されることも多いと思いますが,今後検査(検診)として新規導入される場合は,この正式名称の使用を勧奨します〔2015年4月23日厚生労働省 第13回がん検診のあり方に関する検討会「リスク層別化検診」─概要.利点およびその実態―議事録/東京都医師会雑誌2015vol.68(No.9)p.379-382/http://www.gastro-health-now.org/など参照〕。

本書の改訂は, これまで長らく使用されてきたABC検査・ABC分類・ABC検診などの用語の使い分けで少なからず生じた混乱を,全執筆者の同意を得て整理・統一を主要目的としました。また,最近2年間の進歩につき,加筆・修正して頂くこととしました。この改訂作業中の2017年8月17日,英国医師会雑誌にLeja M教授らによるピロリ菌除菌とペプシノゲン法併用法の胃がん死亡予防の有無を検証するプロトコールが世界保健機関(WHO)と共同で作成され,40〜64歳の健常人男女1.5万人ずつ,3万人を対象にした多施設無作為化試験研究(GISTAR研究)が開始され,介入群と非介入群の両群間で35%の死亡率減少効果が90%の確率で,今後15年間で検証される予定,と発表されました(BMJ Open Aug17,2017)。
また,2017年9月現在で,胃がんリスク層別化検査を採用している自治体数は282(全自治体数の16.2%;東京都13区および8中核都市,京都府京都市,大阪府堺市の2政令指定都市を含む)で,最近2年間で倍増している現状です(インターネット上による調査)。引き続き,胃がん撲滅に向け歩んでまいります。

2017年10月 三木一正

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

このたびは『胃炎をどうする?第2版 ABC胃がんリスク層別化で、内視鏡で、X線で』をご購入いただきまして誠にありがとうございました。
本書に下記の変更がございますので,訂正するとともに,謹んでお詫び申し上げます。

57頁,97〜99頁,106〜108頁,198頁,229頁

内視鏡胃がんリスク層別化分類

内視鏡胃がんリスク層別化分類(内視鏡ABC)
 

内視鏡ABC分類

 

 

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