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内分泌臨床検査マニュアル

“すぐ役立つ”内分泌機能検査マニュアルの決定版

定価:6,160円
(本体5,600円+税)

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編著: 肥塚直美(東京女子医科大学 理事/名誉教授)
判型: B5判
頁数: 288頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2017年02月10日
ISBN: 978-4-7849-5545-9
版数: 1
付録: -

・ロングセラーの『最新内分泌検査マニュアル』が待望の新装改訂。
・研修医や非専門医を主な読者として想定し,平易な文章と図表で,わかりやすく解説しています。
・検査各論では,最初のページにその疾患の診断に必要な検査項目を列挙,ついで検査の実際のやり方と解釈を注意事項を交え図表を用いて解説しています。また,緊急時に役立つ内分泌疾患の治療マニュアルも収載。
・内分泌疾患の診断時,検査スケジュールを立てる際に活用するとともに,内分泌検査の最新の知識を整理し,日常臨床にお役立てください。

目次

A.ホルモン測定と機能検査(負荷試験) 
B.内分泌検査の注意事項  
C.内分泌機能検査の注意 
D.画像検査の一般的注意事項
 ・CT,MRI,選択的静脈血サンプリング  
 ・核医学検査  
E.検査各論
 ・下垂体前葉機能低下症  
 ・先端巨大症,巨人症  
 ・プロラクチノーマ 
 ・クッシング病  
 ・中枢性尿崩症  
 ・SIADH(バゾプレシン分泌過剰症) 
 ・すぐに役立つ実践的な下垂体のMRI画像診断  
 ・甲状腺疾患が疑われる場合  
 ・甲状腺機能亢進症(甲状腺中毒症) 
 ・甲状腺機能低下症,慢性甲状腺炎(橋本病) 
 ・高カルシウム血症  
 ・低カルシウム血症  
 ・骨粗鬆症  
 ・クッシング症候群(ACTH非依存性クッシング症候群) 
 ・原発性アルドステロン症  
 ・褐色細胞腫  
 ・腎血管性高血圧症  
 ・副腎皮質機能低下症  
 ・先天性副腎皮質過形成  
 ・性腺機能低下症(男性)  
 ・性腺機能低下症(女性)  
 ・多囊胞性卵巣症候群  
 ・思春期早発症  
 ・神経性やせ症  
 ・糖尿病 
 ・低血糖  
 ・特発性浮腫  
F.内分泌疾患緊急マニュアル
 ・下垂体卒中  
 ・甲状腺クリーゼ,粘液水腫クリーゼ  
 ・副腎クリーゼ  
 ・高カルシウム血症クリーゼ  
 ・低カルシウム血症によるテタニー  
 ・高血圧クリーゼ  
 ・低ナトリウム血症の治療  
 ・高血糖昏睡  
 ・低血糖昏睡  
 ・脱水症  

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序文

序文

本書の前身の『最新内分泌検査マニュアル』は,東京女子医科大学 内分泌内科にローテートで回ってくる研修医のために医局員が分担して作成した内分泌検査マニュアルを,對馬敏夫先生のご退任記念として2002年に本にまとめたものです。その後,改訂・増補し,2010年に高野加寿恵先生,佐藤幹二先生のご退任時に第3版として改訂しました。この度,新たな知見を交え,新装版『内分泌臨床検査マニュアル』として刊行することになり,その分野でご活躍されている先生方に執筆をお願い致しました。
本書は研修医や非専門医を対象とした内分泌機能検査のマニュアルで,「すぐ役立つもの」をめざしています。まず,書籍冒頭で内分泌診療における臨床検査の総論的な内容を提示し,検査各論では,最初のページにその疾患の診断に必要な検査項目を列挙,ついで検査の実際のやり方と解釈を,注意事項を交え図表を用いて解説しました。また,緊急時に役立つ内分泌疾患の治療マニュアルも取り入れました。内分泌疾患の診断時,検査スケジュールを立てる際に活用して頂くとともに,内分泌検査の最新の知識を整理し,日常臨床にお役立て頂ければ幸いです。
最後に,本書の編集企画にご尽力頂いた磯崎収先生,福田いずみ先生,田辺晶代先生に,また,本書の企画に賛同して執筆してくださった諸先生方に感謝申し上げます。

2017年1月
東京女子医科大学 理事/名誉教授
肥塚直美

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レビュー

研修医、専門外の医師のみならず、内分泌科医にとっても日常臨床を進める上で心強いマニュアル

大磯ユタカ(名古屋大学名誉教授)
内分泌系の臨床検査は、甲状腺系などの一部を除き日常的に接する機会が比較的少ないため、診断を進める上で検査の手順に迷う先生からの相談も多い。そうした中で今回発刊された「内分泌臨床検査マニュアル」は、内分泌疾患の適正な診断を得るための現在最高のツールとして登場した。そのように聞くと、「類似したマニュアルがすでにいくつもあるのでは?」と疑問に思う先生もおられると思うので、私がなぜ本書を評価するかについて2つの理由を示す。
第一の理由は、通常の検査マニュアルがともすれば「検査の選択・結果の読み方」に重点を置いた内容となっているのに対し、本書は、臨床検査とは検査を通して「正確な診断」と「適切な治療」を行う流れの中の一ステップであるとして診療の基本的な流れを重視し、企画・編集されている点である。本書では、精度の高い診断を得るために検査の各論が網羅され、充実していることはもちろん、時に検査結果の評価がピットフォールに落ち込みがちなことを念頭に、「検査の注意事項」を独立した4項目として設定し、それがまた秀逸な内容となっている。さらに、検査後の「治療」への流れとして、代表的な病態に対する緊急治療マニュアルが完備されている点も高く評価できる。こうした点から、本書が単に「基準値内であるかどうか」を重視する既存の類似マニュアルとは別レベルの使いやすさと有用性を持っていることが容易に理解できる。
第二の理由は、各著者がいかに熱意を持って執筆にあたっているかを感じられる点である。その一例として、本書は2017年2月に発刊されたが、多くの項目で直近(2016年)の文献が引用され、2015年の文献と合わせると約20%という高率となっている。新しい文献の引用は、最新のガイドライン・研究成果をもとに時代に適合した検査情報を提供するだけではなく、各著者が本書をupdateするために最新の情報を勉強し、努力した証とも言えよう。
本書は内分泌学の第一人者である肥塚直美先生の見事な手腕により企画され、特色ある応用性の高いマニュアルとして完成した。この本は研修医、専門外の医師のみならず、内分泌科医も含め日常臨床を進める上での心強いマニュアルとして愛用されるものと確信する。

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