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jmedmook6 いきなり名医!高齢者に対する薬の安全処方 多疾患時代のクスリのリスク

高齢者に安全かつ有効性の高い薬を使うためのノウハウを伝授!

定価:3,780円
(本体3,500円+税)

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編集: 桑島 巖(独立行政法人東京都健康長寿医療センター副院長)
判型: B5判
頁数: 184頁
装丁: 2色刷
発行日: 2010年02月25日
ISBN: 978-4-7849-6405-5
付録: -

高齢者疾患の病態を知らずして医療は行えない時代!高齢者診療の中でも薬の安全処方は、病態が多様でかつ副作用が発現しやすい高齢者において最も基本的かつ最重要の課題です。各分野で臨床経験が長く、かつ最近の薬やそのエビデンスに造詣の深い第一線で活躍している専門家が、安全かつ有効性の高い薬を使うためのノウハウを高齢者診療に携わるすべての臨床医に伝授!必見の1冊!

診療科: 医学一般 薬品
シリーズ: jmedmook

目次

第1章 高齢者で治療薬を処方する前に押さえておきたいこと
1.高齢者の薬物代謝・排泄の特性と処方─さじ加減のポイント
2.高齢者でなるべく避けたほうがよい薬のリスト─その活用と注意点
3.高齢者の服薬アドヒアランス向上と服薬支援
4.健康食品(サプリメント)の副作用と薬剤処方の注意点

第2章 高齢者でよく使われる薬の安全な処方の仕方
A.老年特有の疾患(いわゆる老年症候群)に対する薬物治療
1.頻尿,排尿障害
2.認知症
3.うつ
4.睡眠障害
5.パーキンソン病
6.感染症
7.便秘
8.気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患(COPD)
9.疼痛・炎症
10.消化性潰瘍,逆流性食道炎

B.生活習慣病と薬物治療
1.脂質異常症(高脂血症)
2.血圧症
3.糖尿病
4.骨粗鬆症
5.血栓症

第3章 薬を処方する前に押さえておきたいこんなこと,あんなこと
A.こんな症状のときは薬をチェック!
1. 脱力,カリウム低下,CPK上昇
2.食欲不振,体重減少
3.下痢と発熱
4.動悸,頻脈
5.咳と息切れ
6.血球減少(白血球,赤血球,血小板)

B.多疾患を抱える高齢者に特徴的な薬の相互作用に要注意!
1.心臓病治療薬と神経因性膀胱
2.高齢者に対する配合薬のリスクとベネフィット
3.緑内障と不整脈
4.抗凝固薬,抗血小板薬と消化器疾患

C.同じ症状なのに違う病気─間違えると大変!薬の使いわけ!
1.心不全と呼吸困難
2.めまい,ふらつき,立ちくらみ

診療お役立ちコラム
1.手術・検査前の血栓症治療薬,どうする?
2.下肢のしびれと痛みに注意!
3.「ご多忙中とは思いますが,疑義紹介にお答え下さい」─薬剤師から医師へ

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序文

医聖ヒポクラテスの言葉に「まず、患者を害するなかれ」(Primum non nocere. 英語ではFirst, do not harm.)というものがあります。まさにこの言葉の通り、まず第一に患者の生命の安全を重視するのが医の精神であり、“名医”の原点でしょう。本書はjmedmook “いきなり名医”シリーズの中の1巻であり、今回、“名医”の原点に立ち返るべく、「高齢者に対する薬の安全処方」を企画してみました。
わが国では、かつてないスピードで高齢化が進んでおり、数年後には後期高齢者人口が前期高齢者人口を上回ると予測されています。現在、日本中どこの診療所や病院でも、受診される患者さんの中心は高齢者であり、高齢者疾患の病態を知らずして医療は行えない時代になっているとも言えます。高齢者診療の中でも、薬の安全処方は、病態が多様でかつ副作用が発現しやすい高齢者において最も基本的かつ最重要の課題と言えます。
私自身、高齢者医療に関わってから既に35年になりますが、今でも高齢者の疾患の病態の複雑さ、薬の使い方の難しさを日々思い知らされ、その奥深さを実感しています。高齢者疾患の特徴として、多疾患を抱えていること、症状が非特異的であること、またそれらにより薬の副作用が発現しやすく効果が消失しやすいこと、などが挙げられます。高齢者では1つの疾患を抑えようとすると、潜在していた別の疾患が発現することをよく経験します。複数の診療科あるいは医療機関で治療を受けている高齢者が多く、他の医療機関で処方された薬との間で意外な相互作用が発現することも稀ではありません。
このような高齢者診療や薬物処方の難しさは、やはり症例の経験を重ねなければ気づかれないことが多いために、若い研修医や開業間もない臨床医にとっては、経験や知識を伝授してくれる先達が必要です。臨床経験のある実地医家にとっても、「高齢者への安全な薬の処方」は永遠のテーマと言っても過言ではありません。そこで本書では、各分野で臨床経験が長く、かつ最近の薬やそのエビデンスに造詣の深い、第一線で活躍されている専門家に執筆を依頼し、高齢者診療に携わるすべての臨床医が、安全かつ有効性の高い薬を使うためのノウハウを解説していただきました。
本書を、読者の皆様の診療にお役立ていただければ編者として望外の幸せです。

2010年2月
(独)東京都健康長寿医療センター副院長 桑島 巖

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

該当個所
p.128 上から14行目 術後出血 術後止血
p.130 NOTEの囲み内 ダントローレン ダントロレン
p.151 ■即効性インスリン分泌促進薬の投与タイミングの疑義例 ナテグリニド
(ファスティック®
スターシス®
ミチグリニド
(グルファスト®
×食後→○食直後
ナテグリニド
(ファスティック®
スターシス®
ミチグリニド
(グルファスト®
×食後→○毎食直前(5分以内)



なお,記載内容の正確性を期すため,下記の箇所に〔 〕内の文言を補足させて頂きます。

該当個所と補足内容
p.134 該当箇所 前立腺は心血管系と同様に自律神経受容体が豊富なため,前立腺肥大治療薬を用いると(α遮断作用や抗コリン作用を有するものが多いので),副作用として起立性低血圧や頻脈が生じやすい。
補足内容 ※上記の文に〔 〕内の文言を補足します。
前立腺〔や膀胱〕は心血管系と同様に自律神経受容体が豊富なため,前立腺肥大治療薬〔や頻尿治療薬〕を用いると〔それぞれ〕(α遮断作用や抗コリン作用を有するものが多いので),副作用として起立性低血圧や頻脈が生じやすい。
p.141 該当箇所 逆に神経因性膀胱で頻用されるプロピペリン(バップフォー®),オキシブチニン(ポラキス®),ソリフェナシン(ベシケア®),フラボキサート(ブラダロン®)などは,いずれも抗コリン作用を多かれ少なかれ有しており,頻脈,立ちくらみ,ふらつきを起こす場合が少なくない。
補足内容 ※上記の文に〔 〕内の文言を補足します。
逆に神経因性膀胱で頻用されるプロピペリン(バップフォー®),オキシブチニン(ポラキス®),ソリフェナシン(ベシケア®),フラボキサート(ブラダロン®)などは,いずれも抗コリン作用を多かれ少なかれ有しており,〔口渇や便秘,〕頻脈,立ちくらみ,ふらつきを起こす場合が少なくない。

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