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光線過敏症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-20
森脇真一 (大阪医科大学皮膚科学教室教授)
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  • ■疾患メモ

    光線過敏症は皮膚に存在する内因性・外因性クロモフォアが光線のエネルギーを吸収して生じる生物反応により,露光部に限局して皮膚症状を呈する疾患群である。その頻度は人口の数%(多形日光疹)~数万人に1人(色素性乾皮症)であり,予後は自然治癒する軽症疾患(多形日光疹)から生命予後を脅かす重篤疾患(遺伝性光線過敏症)まで様々である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    光線過敏症とは,紫外線あるいは可視光線に曝露後,健常人では起こりえない異常な反応が露光部皮膚に限局して生じる疾患群と定義される。

    過度の日焼けによる日光皮膚炎,外因性光線過敏症(光接触皮膚炎,薬剤性光線過敏症),内因性光線過敏症(日光蕁麻疹,多形日光疹,慢性光線性皮膚炎),遺伝性光線過敏症(色素性乾皮症,コケイン症候群,骨髄性プロトポルフィリン症など),代謝性光線過敏症(晩発性皮膚ポルフィリン症),感染症関連光線過敏症(種痘様水疱症)に分類され(カッコ内は代表的疾患),これらを一括して光線性皮膚症と総称する()。

    14_28_光線過敏症

    光線により皮疹が増悪するアトピー性皮膚炎,エリテマトーデス,ペラグラ,紫外線による免疫抑制で誘導される単純性疱疹,温熱で悪化する酒皶は,臨床上光線過敏症との鑑別が必要となる。

    眼皮膚白皮症患者では先天的なメラニン欠如により紫外線にきわめて過敏となる。

    【検査所見】

    皮疹は多様(紅斑,浮腫,膨疹,丘疹,小水疱,色素斑,小瘢痕など)である。皮疹の分布(日光露光部位に限局),光線曝露と皮疹出現の関連から光線過敏症を疑い,各種検査を適宜実施して光線過敏症の確定診断をめざす。

    〈主な検査〉

    光線照射テスト(最少紅斑量測定,UVA紅斑出現の有無を確認),光貼付テスト,皮疹誘発テスト(日光蕁麻疹,多形日光疹,種痘様水疱症),尿・血中ポルフィリン体定量,DNA修復能,EBウイルス抗体値検査,遺伝子検査,など。

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