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アトピー性皮膚炎

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-20
朝比奈昭彦 (東京慈恵会医科大学皮膚科学講座教授)
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  • ■疾患メモ

    遺伝的体質に環境因子が複合的に関わって生じる内因性の湿疹で,わが国でも小学生の1割ほどが罹患する。

    患者の多くはアトピー素因を持つが,最近はフィラグリン遺伝子変異に代表されるバリア機能異常(ドライスキン)も注目される。

    バリア障害が非特異的な炎症反応をもたらすと同時に,アレルゲンの侵入を通じて感作と特異的アレルギー反応につながる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    増悪と寛解を繰り返す,そう痒のある湿疹を主病変とする疾患で,左右対側性に分布し,しばしば新旧の皮疹が混在する1)

    生後1~2カ月で乳児湿疹として発症することが多く,頭と顔の炎症の強い紅斑や丘疹で始まり,滲出液を伴う黄色痂皮を付着する。

    幼小児期では肘窩,膝窩,頸部,手首や足首のような屈曲部位に皮疹が持続し,慢性化により鱗屑を伴う浸潤性紅斑,丘疹から苔癬化をきたすほか,毛孔が鳥肌様に角化して乾燥が目立つ。

    成人期では各所に苔癬化病変がみられるほか,上半身の急性炎症所見が強くなる。

    【検査所見】

    特異的な所見はない。皮疹の重症度に応じて血清TARC値やLDH値が上昇し,短期的な病勢も反映する。

    アトピー素因があれば末梢血好酸球数や血清総IgE値が高いことが多く,感作の程度に応じて,ダニ,ハウスダストなどの環境抗原や,特に乳幼児では食物に対する特異的IgE値の上昇例がある。

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