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内ヘルニア

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
國崎主税 (横浜市立大学附属市民総合医療センター副病院長/消化器病センター外科教授)
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  • ■疾患メモ

    内ヘルニア(internal hernia)とは,腹腔内の裂孔,陥没,および嚢状部などに腸管などの腹腔内臓器が陥入した状態を指す。

    腹膜窩ヘルニア(傍十二指腸窩50%,盲腸窩15%,Winslow孔8~10%)と異常裂孔ヘルニア(腸間膜裂孔8~10%,S状結腸間膜窩5~6%,後吻合部5%)などに分類できる。なお,傍十二指腸窩は左側が75%を占める1)(図)。

    05_68_内ヘルニア

    男性にやや多い。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    closed loop obstructionに起因する腸閉塞症状が典型的な症状である。便秘,悪心,嘔吐,腹痛などの初発症状から,適切な治療がなされないと腸管壊死に進展しうる。壊死,穿孔から腹膜炎,敗血症に進展し,ショック状態に陥ることもある。

    病状の進行とともに,発熱が認められる。

    【検査所見】

    血液生化学検査:白血球数上昇,CRP上昇が確認できる。敗血症に進展すれば,播種性血管内凝固症候群(DIC)の所見として白血球数増加から逆に減少,血小板数減少,FDP上昇などの所見が得られる。また,広範な腸管壊死に陥った症例ではCPK上昇,血液ガス分析でのアシドーシスが確認される。

    画像検査:腹部単純X線写真での鏡面形成像,腹部超音波検査での腸管拡張像・腹水所見,腹部造影CTでの腸管嚢状像・集簇像に加え,ヘルニア門確認と腸間膜血管の存在が診断の決め手となる。

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