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視力障害

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  • ■緊急時の処置

    急性緑内障発作であれば,高浸透圧利尿薬の点滴静注や縮瞳薬の頻回点眼の後にレーザー虹彩切開術を行う。

    穿孔性眼外傷では異物を除去すると眼球が虚脱する可能性があり,安易に除去するのは危険である。

    網膜動脈閉塞症では眼圧を下げることによる血栓移動を狙い,眼球マッサージや前房穿刺を行う。血栓溶解薬や血管拡張薬を投与する場合もある。

    視束管骨折による外傷性視神経症ではステロイドパルス療法を行う。

    ■検査および鑑別診断のポイント

    【画像】

    穿孔性眼外傷や眼球破裂が疑われる場合はCTや単純X線による画像検査で眼内異物の有無を検索する。

    眉毛部外側の打撲では視束管骨折による外傷性視神経症がある。

    【生化学】

    網膜動脈閉塞症では動脈硬化や糖尿病など,または全身性エリテマトーデス(SLE)や大動脈炎症候群などの血栓や塞栓を形成しうる病態を鑑別する。

    ■落とし穴・禁忌事項

    眼底検査目的で散瞳薬の点眼を用いることがあるが,狭隅角眼に対してこれを使用すると急性緑内障発作を惹起する可能性があるため,禁忌である。狭隅角の診断には細隙灯顕微鏡検査が必要である。

    穿孔性眼外傷や眼球破裂で,磁性体の異物が疑われる場合のMRIは禁忌である。

    ■その後の対応

    視力検査,視野検査などの眼科的諸検査を眼科に依頼する。

    ■文献・参考資料

    【参考】

    ▶ 臼井正彦, 編:眼科診療プラクティス15 眼科救急ガイドブック. 文光堂, 1995.

    ▶ 堀 進悟, 他, 編:救急レジデントマニュアル. 第5版. 相川直樹, 監. 医学書院, 2013.

    【執筆者】 出田真二(出田眼科病院)

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