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喘息とCOPDの合併(ACO)

登録日:
2018-12-12
最終更新日:
2018-12-12

監修:一ノ瀬正和(東北大学大学院医学系研究科呼吸器内科学分野教授)

■監修のことば

わが国において,喘息,COPDはそれぞれ1000万人から数百万人の患者数が見込まれ,専門医のみならず一般内科医がしばしば診療にあたる疾患である。吸入ステロイド薬や長時間作用性気管支拡張薬の薬効向上により,これら疾患の管理状況がこの20年で大きく改善したことは,救急外来受診者数や入院患者数の減少から明らかである。

一方,喘息とCOPDの合併(ACO)患者に関して,その存在は以前より知られていたが,近年注目が集まっている。その理由は海外および国内の疫学研究で,ACO患者数はこれまで推定されてきたより多いということが明らかにされてきた点が挙げられる。呼吸器疾患患者の適正管理は,健康寿命の延長に大きく寄与することは言うまでもない。本特集では,ACOの概念,疫学,病態についての解説と症例提示による治療反応性の実例に関し取り上げた。多くの臨床医の先生方の今後の診療の参考になると思っている。

■目次

1 ACOの概念,疫学
籾 博晃(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学)
井上博雅(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学教授)

2 ACO診断のステップと治療
權 寧博(日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野主任教授)
引地麻梨(日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野)
丸岡秀一郎(日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野准教授)

3 ACO症例提示─診断根拠と治療効果
玉田 勉(東北大学大学院医学系研究科呼吸器内科学分野講師)

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