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感冒様症状に対する抗菌薬の適正使用とは?【急性喉頭蓋炎,扁桃周囲膿瘍など,症状を見きわめてから使用する】

No.4872 (2017年09月09日発行) P.58

河合 伸 (杏林大学医学部総合医療学教室感染症科教授)

登録日: 2017-09-11

最終更新日: 2017-09-05

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  • 抗菌薬の過剰投与が問題となっています。症状の程度や流行の度合いにもよりますが,咳嗽や咽頭痛,鼻汁など,いわゆる感冒様症状を訴える患者がどのような状態のときに抗菌薬を投与するのが適正なのでしょうか。また,一般に感冒様症状の患者の何割程度に抗菌薬を使用すると「使いすぎ」になりますか。

    (千葉県 K)


    【回答】

    咽頭痛など上気道炎は,日常頻回に遭遇する疾患です。その原因となる微生物に関しては,成人の90%,小児の60~70%がウイルス性と考えられています。咽頭炎・扁桃炎における細菌の関与は限られたものですが,小児では15%,成人で10%程度にA群β溶連菌が認められます。すなわち上気道炎の70~90%は抗菌薬を必要としない炎症と考えて差し支えないと思います。

    しかし,以下のような場合には,適正な抗菌療法が必要ですので,それらの疾患の特徴をよく知っておくべきです。

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