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緑内障患者の運転へのアドバイス【左右の視野検査結果から両眼視野を作成し,視野欠損パターン別の運転を指導する】

No.4903 (2018年04月14日発行) P.58

加藤直子 (埼玉医科大学医学部眼科准教授)

国松志保 (東北大学医学部眼科講師)

登録日: 2018-04-13

最終更新日: 2018-04-10

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  • 近年,高齢者のドライバーによる交通事故が多く話題になっています。視野欠損がある緑内障患者の場合には,運転についてどのようなアドバイスをするのがよいのでしょうか。東北大学・国松志保先生にご教示をお願いします。

    【質問者】

    加藤直子 埼玉医科大学医学部眼科准教授


    【回答】

    昨今,高齢者ドライバーの認知症対策強化が話題になっていますが,高齢になるほど,緑内障をはじめとした目の疾患も増えることも忘れてはなりません。

    緑内障は,何らかの原因で視神経が障害され,視野が徐々に狭くなる疾患で,わが国の推定患者数は350万人とされています。40歳以上の成人の緑内障有病率は5.0%であり,40歳代で2.2%(約50人に1人)から,加齢とともに有病率は高くなり,80歳以上では11.4%(約9人に1人)となり,高齢者の代表的な目の疾患と言えます。

    緑内障はゆっくり進行し,高度の視野狭窄をきたしても中心視力が保たれるため,自覚症状に乏しい疾患です。また,片眼が見づらくても,両眼では片眼の見えないところが補われるため(補填現象),異常に気づくのが遅れます。このため,9割が無自覚・未治療であるとされています。

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