白内障とは水晶体の混濁である。白内障の有所見率は加齢に伴い上昇し,80歳以上では100%にみられる。女性は男性に比べ白内障の罹患率が高い。白内障の危険因子としては喫煙,紫外線,ステロイドなどが挙げられる。
診断は,細隙灯顕微鏡検査にて,散瞳下での水晶体の混濁を確認する。核,皮質,後囊下白内障の3主病型では皮質および核混濁の有所見率が高く,後囊下混濁は最も少ない。さらにwater cleftやretro dotsといった視機能に影響を及ぼす混濁を診断するためには徹照法での観察が必須であり,必ず行うべきである。
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