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長引く咽頭痛を主訴に受診した58歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(171)]

No.4902 (2018年04月07日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

池上亜希子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2018-04-05

最終更新日: 2018-04-04

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1カ月前に咽頭痛,鼻汁,咳嗽が出現した。1週ほどで自然軽快したが,数日後に咽頭痛が再燃した。今回は嚥下時痛を伴っている。また,当初は右側に痛みを自覚していたが,数日前より左側に痛みが移動した。微熱,発汗過多があり,この1カ月で体重が3kg減少したという。既往歴は十二指腸潰瘍(38歳)があり,プロトンポンプ阻害薬を内服している。喫煙歴,飲酒歴ともになし。

身体診察では,体温37.1℃,脈拍110回/分(整),血圧126/80mmHg。咽頭に明らかな異常所見を認めない(図1)。頸部リンパ節を触知せず,甲状腺腫大もみられない。左前頸部に圧痛を認める。

一般血液・生化学検査での異常値はCRP 3.2 mg/dL,血沈64mm/hrのみ。



研修医の診断:咽喉頭異常感症

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