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がんゲノム医療中核拠点病院に11医療機関を選定【厚生労働省検討会】

No.4896 (2018年02月24日発行) P.12

登録日: 2018-02-15

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4月までにがんゲノム医療の提供体制を整備するため、厚生労働省の検討会は14日、がんゲノム医療中核拠点病院として初めて11医療機関を選定した。近く加藤勝信厚労相が指定する。 選定されたのは、北大病院(北海道)、東北大病院(宮城)、国立がん研究センター東病院(千葉)、慶大病院(東京)、東大病院(東京)、国立がん研究センター中央病院(東京)、名大病院(愛知)、京大病院(京都)、阪大病院(大阪)、岡山大病院(岡山)、九大病院(福岡)。

11医療機関は1カ月後をメドに、連携する「がんゲノム医療連携病院」を届け出る。 がんゲノム医療提供体制の構築は、昨年6月に取りまとめられた「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会報告書」で提言されているもの。この中で、がんゲノム医療の中核を担う「がんゲノム医療中核拠点病院」を整備することが提言された。提言を踏まえ、厚労省は昨年12月に整備指針を発出し、中核拠点病院を公募。その結果、23医療機関から申請があった。このうち、整備指針の要件を満たしている17医療機関が評価の対象となった。

■13項目の総合点と地域性を考慮

選定に向けて厚労省の「がんゲノム医療中核病院等の指定に関する検討会」は、申請書の内容等を審査。評価項目は、①遺伝子パネル検査の検体処理、シークエンスの体制、②エキスパートパネルの体制・実績、③遺伝カウンセリングの体制・実績、④臨床研究中核に準拠した体制、⑤治験・先進医療等の体制・実績―など13項目で、項目ごとに点数をつけ、90点満点の合計点で評価した。

14日の会合では、病院名を伏せた点数表に基づき審議し、合計点が70点以上の9医療機関を選定した。さらに、9医療機関の中に地方厚生局の2つの地域ブロックが含まれていなかったことから、地域性に考慮し、該当ブロックの2医療機関を選定。この2医療機関に対しては、点数の低かった評価項目について選定後に充実させるよう求めることとした。

11医療機関を選定した厚労省の「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会」

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