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医歯薬系学生のための ビジュアルゲノム科学入門

ゲノム科学・バイオインフォーマティクスを初めて学ぶ人のために

定価:5,720円
(本体5,200円+税)

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著: 安孫子宜光(日本大学教授)
判型: B5変型判
頁数: 128頁
装丁: カラー
発行日: 2007年01月13日
ISBN: 978-4-7849-3192-7
版数: 第1版
付録: -

ヒトゲノムプロジェクトでわかったことを、バイオインフォーマティクスの手法を紹介しながら、初学者のために易しく解説しました。カラーイラストによる図解で、分子の世界をイメージして理解しやすいように工夫されています。また、インターネット上で利用できる種々のデータベースの活用法を紹介、実際にウェブサイトにアクセスして体験しながら学べるように構成されています。

目次

Section 1 ゲノムの構造
●ゲノム・遺伝子・DNA
●DNAとRNAの構造
DNA・RNAの基本単位 五炭糖 塩基 二本鎖DNAの構造 塩基コード・アミノ酸コード RNAのヘアピン構造
●遺伝情報の流れ
セントラルドグマ 転写 翻訳 遺伝暗号
●ゲノムの基本構成
ヒトゲノムの構成 各生物種のゲノム ミトコンドリアゲノム ミトコンドリア・イブ
●染色体の機能に関わる構造
セントロメア テロメア DNA複製起点
●クロマチン構造
クロマチン ヌクレオソーム DNA鎖のパッキング クロマチン構造と遺伝子発現 活性クロマチンと不活性クロマチン ユークロマチンとヘテロクロマチン

Section 2 ヒトゲノムプロジェクト
●ヒトゲノムプロジェクトの歴史
プロジェクトの始まり 塩基配列の解読法 解読の完了
●ヒトゲノムプロジェクトの戦略
DNAシーケンスの戦略 遺伝的地図と物理的地図 cDNAゲノムプロジェクト
●ヒトゲノムプロジェクトの意義
データベースとその解釈 ゲノム解析からポストゲノム解析へ 様々なゲノムプロジェクト
●ヒトゲノムプロジェクトでわかったこと
ヒト遺伝子の総数 選択的スプライシング 偽遺伝子 非コードRNA遺伝子(snRNA・snoRNA・アンチセンスRNA・miRNA) リボスイッチRNA 類似遺伝子の存在 反復配列 DNAセグメントの重複 CpGアイランド 一塩基多型
●ヒトゲノム解読の今後の課題
ゲノムプロジェクトからゲノム医科学へ

Section 3 バイオインフォーマティクス
●バイオインフォーマティクスの概観
バイオインフォーマティクスとオミクス スペース
●ゲノミクス
PCR法の原理 PCR法の応用
●トランスクリプトミクス
トランスクリプトミクスとは 逆転写PCR cDNAクローニング リアルタイムPCR ディファレンシャルディスプレイ 差分化遺伝子クローニング DNAマイクロアレイ Gene Chip トランスクリプトームとプロテオームの比較
●プロテオミクス
プロテオミクスとは 2次元ゲル電気泳動 タンパクスポットのスキャニング解析 サンプル処理ロボット マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析(MALDI-TOF MS) 液体クロマトグラフィイオントラップ飛行時間型質量分析(LCMS-IT-TOF MS) データベースを応用したタンパク質の同定 プロテインチップ
●メタボロミクス
メタボロミクスとは
●フェノミクス
フェノミクスとは

Section 4 ゲノム医科学
●疾患関連遺伝子の探索
ゲノム医科学の展開 疾患の要因と疾患関連遺伝子 疾患遺伝子のマッピング 連鎖解析 ロッドスコア
●疾患遺伝子の同定
疾患遺伝子同定の戦略 機能的遺伝子クローニング ポジショナル遺伝子クローニング アソシエーションスタディ
●遺伝性疾患の分類と病態
多型と変異 染色体異常 ミトコンドリア異常 単一遺伝子疾患 遺伝子変異の種類 遺伝子変異と病態の関係 単一遺伝子疾患の遺伝疫学的解析 多因子疾患の遺伝疫学的解析

Section 5 ゲノム創薬
●ゲノム創薬のプロセス
●ゲノム創薬の標的分子
標的分子の選択 標的タンパク質の構造解析と医薬分子設計 構造を基盤とする薬物設計 in silicoスクリーニング 標的タンパク質-薬物間相互作用解析
●インテグレイト創薬
インテグレイト創薬とは ファーマコプロテオミクス ケモインフォーマティクス コンビナトリアルケミストリー 医薬分子設計のためのバーチャルスクリーニング

Section 6 バイオインフォーマティクス データベース
●生物・医学情報の統合データベース
Entrez PubMed Nucleotide Protein Structure その他のデータベース
●塩基配列のホモロジー検索
BLAST
●GenomeNetによる検索

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序文

WatsonとCrickによってDNAの二重らせん構造が発見され、分子生物学の夜明けを迎えてちょうど50年、2003年3月にヒトゲノムプロジェクトの終了宣言が出されました。科学史に残るこの大きな転機を目にして驚嘆している暇もなく、今やポストゲノム時代に突入し、ゲノム科学とバイオインフォーマティクスがめざましい発展を遂げています。
ゲノム科学とバイオインフォーマティクスは、今後の医学・医療に大きな影響を与え、かつ共に進歩していくことは疑いがありません。この分野の知識を身に付けることは、医・歯・薬のジャンルを問わず、生命科学を学ぶ者にとって必須といえましょう。
本書は、前著『ビジュアル生化学・分子生物学』の姉妹編として企画されました。前著と同様にイラストを多く用いることで、分子の世界をイメージして理解しやすいように工夫してあります。
また、ゲノム科学を理解するためには、データベースの利用が欠かせません。読者の皆様には、ぜひSection 6で紹介したウェブサイトに実際にアクセスして活用していただければ幸いです。

2006年12月
著者

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